故障状況を確認します
ご依頼の状況は電源を入れるとパソコン本体の電源が入りますが画面は真っ黒なままということでした。
故障を再現します
電源が入れてみるといくつか現象を確認できました
- パソコン本体電源は入る [ 電源正常 ]
- HDD稼動ランプは一定間隔の点滅 [ 認識異常 ]
- モニタ表示しない [ RGB信号なし異常 ]
- CPUファン [ 回転正常 ]
- BIOS起動及び表示しない [ BIOS異常 ]
原因を調べます
現象からHDDやドライブ及びマザーボードへの電源の供給ができている事が判断できます。状況判断からBIOSが起動しない事が最大問題となります。BIOS起動を促す回路(BIOS起動電圧不足の可能性あり)周辺を調べます。
本体を分解します
本体を分解して作業の妨げになる部品は全て外します。
マザーボードを調べます
主にBIOS回路を調べます。
電子部品はとても小さいのでルーペを使い念入りに何度もしらべます。
調べるポイント
- 電子部品や基盤に焦げがないか?
- コンデンサが膨らんでないか?
- プリント基板にはがれがないか?
- はんだ浮きがないか?
原因を発見しました
はんだ剥がれ電子部品が僅かに浮いていることを発見しました。

はんだ部位が剥離しています
原因の再確認
本体に電源を取り付け剥がれた電子部品を抑えながら電源投入してみるとBIOSが起動する事が確認できました。明らかに原因がこの電子部品の剥がれによるものと判断できました。
修理します
プリント基板の金属部分も剥がれいるかもしれませんので剥がれた電子部品を一度慎重に取り外します。はんだが上手く付くように周囲を傷つけないように汚れを取り除きながら磨きます。機械がはんだ付けしたように綺麗な仕上がりは難しいですが注意したいのは電子部品が剥がれないように少量のはんだで取り付ける事です。見た目悪くてもしっかりすばやく確実にはんだ付けをします
動作確認をします
はんだ付けが完了したら軽く抑えて上手く取り付けられた確認します。ぐらつきや浮きがあるとNGです。
起動確認をします
パソコン本体を組み立てカバーを閉める前にパソコンに電源を入れBIOS起動するか確認をします。BIOSが起動できれば成功です

BIOSが起動しない場合は上手くはんだ付けができていないか周囲の電子部品を作業中に破損してしまった可能性があります
動作テストをします
動画ファイルを再生しながら長時間電源を入れた状態として電源が落ちないか確認をします。通電状態で48時間以上の負荷状態として動作が正常であることを確認して完了です。
剥がれていた電子部品について
BIOS起動電圧を増幅するトランジスタと思われます。発熱量が高い事からヒートシンクが貼り付けられていた事が推測できますので動作テストは十分行う必要があります
はんだ付けについて
はんだ付けは難しい作業の一つとなりますので初心者の方は専門業者へ依頼することをお勧めいたします。はんだは含有成分、混合割合、融点温度などの条件により接合が上手くできません。
メーカー修理
マザーボードなど基盤修理は丸ごと交換のケースが多く修理費用4万~6万が相場ではないかと思います。メーカーや家電量販店の保障期間中はメーカーや家電量販店に依頼をしましょう。
修理専門業者
保障期間が切れている場合は買換えか修理専門業者に依頼することになると思います。修理には部品が必要となりますから新品中古を問わず修理部品を入手できる業者に限定される事があります。事前にどれだけ費用がかかるのか確認しましょう。
パソコンサポートのみの業者では設定作業が主になりますのでマザーボードの修理対応はできない事がありますのでトータルサポートのできる業者が良いと思います。
買換えを考えた場合には故障したパソコンは買取してもられませんので専門業者に相談すると部品取りようとして買取る場合があります。少しでも買換え費用のたしにしましょう